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 日本人(社会人)のサブ・パーソナリティー

調査対象者並びに調査方法

調査目的 日本人(社会人)のSP(サブ・パーソナリティー)特性を知る。

調査方法 企業研修時に受講生が記載した内容を集計。

対象者   42社(グループ会社の場合は1社とする)1064名

          

実施時期  2014年1月~2015年2月

職種

営業販売22%、現業13%、一般事務12%、研究10%、技術8%

設計8%、IT7% 他 幼稚園教諭、企画等

性別

男性81%,女性19%

年代

20代35%,30代38%、40代19%、50代7%、60代1%

部下

部下無58%、部下有42%

研修名

階層別:新人・指導員ペア研修、若手研修、中堅社員研修、管理職研修

テーマ別:コミュニケーション、コーチング、セルフ・エンパワーメント他

兄弟構成

一人っ子6%、長子44%、末子36%、中間子15%

%表示は小数点第1位四捨五入

1.日本人の自己イメージ(自己概念)

結果
下記のSPはベスト3である。面倒くさがり屋が59.1%、心配屋が44,1%、アバウトさんが41.8%の人が選んでいる。

      1位             2位              3位

  

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

面倒くさがり屋

心配屋さん

アバウトさん

気分屋

まじめさん

慎重さん

飽き性さん

キョロキョロさん

♣がまん

勝気さん

629人

469人

445人

329人

314人

312人

307人

289人

285人

277人

2.日本人の他者から見たイメージ(印象)

結果

研修の中で同じグループの他者から一人一枚フィードバックを受けたSPの集計

他者から見たイメージ(印象)のベスト3は下記の通りである

     1位              2位            3位

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

誠実さん

堂々さん

ガンバリ屋

おおらかさん

思いやりさん

信念さん

まじめさん

冷静さん

几帳面さん

らかさん

170人

169人

161人

158人

156人

154人

148人

143人

132人

124人

                                               デ-タの特徴(傾向)

 社会人が自己選択した10枚のカードはマーク別に分布するとハート(3面倒くさがり、5アバウトさん、1気分屋、2飽き性さん)、クラブ(♣5心配屋、♣12まじめさん、♣9慎重さん、♣7がまんさん)に4枚ずつ集中していた。数字を見るとハートは数字が低く1~5、クラブは5~12と比較的高くなっている。これはクラブの社会通念上強みといわれるSPとハートの社会通念上弱みといわれるSPを内面で自覚している人が多いといえる。ダイヤとスペードは各1枚であったが周りの様子をうかがう5キョロキョロさんと人には負けたくない♠9負けず嫌いを内面で自覚しているのが特徴と言える。

 他者からのフィードバックベスト10をマーク別に分布するとクラブ(♣12まじめさん、♣10冷静さん、♣11几帳面さん)とスペード(♠8堂々さん、♠10ガンバリ屋、♠11信念さん)が3枚ずつであった。次いでダイヤ(12誠実さん10思いやりさん)とハート(8おおらかさん、9ほがらかさん)が2枚ずつであった。数字は各マークとも社会通念上強みとされる数字の高いSPであった。

 自己選択ならびに他者からのフィードバックのベスト10に共通してあがっていたのが♣12のまじめさんであった。

考察

 自己選択、他者からのフィードバックの特徴                                                 自己選択の基準は自分の「ありたい姿」「あるべき姿」に対し通常内面で経験しているSPを選択する傾向にある。よってマイナスのイメージが強い、社会通念上弱みとされる数字の低いものを数多く選ぶ傾向にある。(平均6.77、ベスト10の平均は5、8)                         他者の前で社会通念上強みである、数字の高いものを選ぶのは遠慮したり、自らを過小評価するという文化風土も影響していると考えられる。                                                  *各マークの数字の高いものは社会通念上強み、数字の低いものは弱みとなっている          Aは1でKの13が一番高い。                                                        しかし研修時、他者から見た印象は逆に社会通念上強みとされる数字の高いものを数多く選ぶ傾向にある。(ベスト10の平均は10、1)                                                  研修場面で社会通念上弱みとされる数字の低いカードを選び直接フィードバックするのは礼を失するという文化風土も影響しているとも考えられる。

3.カード枚数(マーク別集計)

調査方法

自己選択(10枚)と他者からのフィードバックの合計である自己所有枚数をマーク別に集計。

結果

  

SP特性

(マーク)

      枚数

          割合

ハート

3、477

27.2%

ダイヤ

3、408

26.6%

クラブ

3、420

26.7%

スペード

2、493

19.5%

 

12、798

100.0%

 

データの特徴(傾向)

1.スペード以外はほぼ同じ割合になっている                                   

4.タイプ別(何のマークが一番多いか)

調査方法

自己選択(10枚)と他者からのフィードバックの合計である自己所有枚数を各自何のマークが一番多かったか(タイプ)を集計、同数の場合は複数のタイプとしてして集計。                      (例) ハート5枚、ダイヤ4枚、クラブ3枚、スペード1枚であればハートタイプになる

結果

  

SP特性

(マーク)

      枚数

          割合

ハート

404

31%

ダイヤ

335

26%

クラブ

361

28%

スペード

193

15%

 

1293

内、重複者数210

100.0%

 

考察  1、ハートタイプが一番多く、次いでクラブタイプ、ダイヤタイプそしてスペードタイプ        となっている。     2、ハートタイプが一番多い理由は49.1%の人が3面倒くさがり、そして5アバウト       さん1気分屋、2飽き性さんを自己選択し、次にクラブが多い理由は44.1%       の人が♣5心配屋そして♣12まじめさん、♣9慎重さん、♣7がまんさんを自己選択して       るからだと考えられる。




.driveSP(通称 ドライブカード)と形成時期

driveSPとは

物事を推進するときに切るカードのことである。自分が窮地に陥った場合に推進(突破、打開、回避など)するために切るカードで、切らないと後悔したり後で罪意識を持ってしまうカードのことである           driveSPと次に紹介するguiltySPは社会人の経験を一年以上有する入社2年目以上を対象に一人3枚選んだ集計したものである。

【日本人(社会人)のdriveSP】

結果

下記はdriveSPのベスト3である。

         1位         2位          3位

   

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

ガンバリ屋

チャレンジャー

努力家

誠実さん

信念さん

がまんさん

冷静さん

実践家

勝気さん

慎重さん

256人

222人

193人

163人

154人

146人

133人

131人

127人

121人

【driveSPと自己所有カードとの一致度】

自己所有のカードからdriveSPを選んだ割合は下記グラフの通りである。

driveSPの形成時期

 

時期 生まれつき 幼少時 小学生 中学生 高校生 大学・院 社会人 不明
人員 55 49 219 150 124 123 397 121
構成比 4% 4% 18% 12% 10% 10% 32% 10%

【形成時期と形成drveSP】

【形成時期社会人以降のdriveSP】

社会人になってはじめて形成したdriveSPとベスト3は下記の取りである。

          1位                  2位              2位

         

             4位

                 

1

2

4

5

6

7

8

9

10

誠実さん

♣冷静さん

♠だんどり屋

3♥チャレンジャ-

慎重さん

信念さん

♠実践家

♠ガンバリ屋

堂々さん

♣がまんさん

71

62人

62人

61人

54人

46人

41人

38人

35人

34人

データの特徴(傾向)

riveSPのベスト10を見るとハート1(11チャレンジャー)、ダイヤ1(12誠実さん)、クラブ4(♣努力家8♣10冷静さん、♣10慎重さん、♣7がまんさん、)、スペード4(♠10ガンバリ屋、♠11信念さん♠13実践家 ♠8勝気さん)でスペードのマークが一番多く次いでクラブのマークが多くなっている。数字は各マークとも社会通念上強みとされる7以上の数字の高いSPであった。選んでいるSPは上記の10枚の自己選択と他者からのフィードバックを合わせてた自己所有から選んでいる割合が56%であった。残りの46%はそれ以外のSPを選んでいた。社会人経験のない新入社員は省き、社会人2年目以上を対象にdriveSPの形成時期を調べてみると社会人になって初めて形成した割合が32%、小学生時が18%、中学生時が12%、高校生時、大学・院生時が10%となっていた。

考察

社会人が自分が窮地に陥った場合に対処(行動化)するriveSPはガンバリ屋になっている。阪神・淡路大震災時も東日本の大震災時も「がんばろう神戸」「がんばろう東日本」のスローガンで復興に向け被災地の人、国民が気持ちを一つにして心を鼓舞してきた。日本人のメンタリティーとして逆境、苦境への対応は「がんばろう!」がピッタリくることが伺える。   riveSPは圧倒的に数字の高い、社会通念上強みを選んでいる。そして56%の人が自己所有(自己選択と他者からのフィードバック)の中から選んでいる。これは日頃から半数以上の人はdriveSPを意識していることがわかる。今後もこの数字の持つ意味については更に考察していきたいと考えている。                                 riveSPの形成時期は社会人が一番多く(32%)次いで小学生時(18%)になっている。これは学生から社会人になって仕事や顧客、職場の人間関係での葛藤、幼児期から小学生になって友達関係や学業、遊び、スポーツの中での葛藤がパーソナリティー形成に大きな影響を与えていると考えられる。社会人全般では32%になっているが業種、職種によっては%に巾がある。このことについてはデータを更に業種、職種等に分類分析し考察したいと考えている。   riveSPの上位は1位ガンバリ屋、2位チャレンジャー、3位努力家、4位誠実さん、5位信念さんとなっている。ベスト10を見るとスペード、クラブの黒いマークが上位を占めている。特にスペードのマークは自己所有では一番少ないが窮地に陥るとこのSPで乗り越えている割合が多い。社会人になって初めて形成したSPだけを取り出して調べてみると上位は1位誠実さん、2位冷静さん、2位だんどり屋、4位チャレンジャー、5位慎重さんと上位5位の中でもチャレンジャー以外は異なっている。これは社会人になって仕事環境で期待されるものが大きな要因になっていることはいうまでもない。しかしながら仕事環境が違えば期待されるものは異なってくる。この社会人になって形成するdriveSPと業種や職種との関連を更に分類分析し考察したいと考えている。

6.guiltySP(通称 ギルティーカード)と形成時期

guiltySPとは

物事を推進するときに切ることを禁じているカードのことである。自分が窮地に陥った場合にも抑制して

いるカードで、切ってしまうと後悔したり後で罪意識を持ってしまうカードのことである。

【日本人(社会人)のguiltySP】

結果

下記はベスト3で各企業ほぼ共通している。

      1位            2位        3位

   

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

切れ屋さん

言い訳さん

責めたがり

面倒くさがり屋

わがままさん

迷子さん

いじけ屋さん

気分屋

アバウトさん

♠冷や家

410

360

340人

216人

152人

151人

127人

108人

85人

81人

【guiltySPと自己所有カードの一致度】

自己所有のカードからguiltySPを選んだ割合は下記グラフの通りである。

guiltySPの形成時期

 

時期生まれつき幼少時小学生中学生高校生大学・院社会人不明
人員77511911339888416159
構成比6%4%16%11%8%7%34%13%

【形成時期と形成guiltySP】   

【形成時期社会人以降のguiltySP】

社会人になってはじめて形成したguiltySPとベスト3は下記の通りである。

       1位                2位             3位

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

責めたがり

言い訳さん

切れ屋さん

面倒くさがり屋

迷子さん

損得屋

♣プライドさん

アバウトさん

いじけ屋さん

気分屋

148人

127人

117人

54人

46人

31人

29人

25人

24人

23人

データの特徴(傾向)

  guiltySPのベスト10を見るとハート4(3面倒くさがり屋、4わがまま、1気分屋、5アバウトさん)、ダイヤ2(2迷子さん、1いじけさん)、クラブ1(♣4言い訳さん)、スペード3(♠3切れ屋、♠1責めたがり、♠2冷や家)でハートのマークが一番多く次いでハートのマークが多くなっている。数字は各マークとも社会通念上弱みとされる5以下の数字の低いSPであった。選んでいるSPは上記の10枚の自己選択と他者からのフィードバックを合わせてた自己所有から選んでいる割合が31%であった。残りの69%はそれ以外のSPを選んでいた。社会人経験のない新入社員は省き、社会人2年目以上を対象にguiltySP の形成時期を調べてみると社会人になって初めて形成した割合が34%、小学生時が16%、中学生時が11%、高校生時8%、大学・院生時が7%となっていた。

考察

  guiltySPについては1位は切れ屋さん、2位は言い訳さん、3位は責めたがりで日本の文化風土の影響を多分に受けている。当然のことながらguiltySPは圧倒的に数字の低い、社会通念上弱みを選んでいる。そして39%の人しか自己所有(自己選択と他者からのフィードバック)の中から選んでいない。これは多くの69%のguiltySPは意識の外にあることがわかる。この数字の持つ意味についてはdriveSP同様今後も検討する必要があると考えている。形成時期はdriveSPと同じ傾向にあり社会人が一番多く(34%)次いで小学生時      (16%)になっている。この理由はdriveSPと同じと考えている。guiltySPの上位3位までのSPは、社会人になって初めて形成したSPの上位3位、1位責めたがり、2位言い訳さん、3位切れ屋さんと順位は違うものの同じSPになっている。これは幼児期から社会人まで日本社会の価値観や風土が影響を与えてると考えている。guiltySPの内容は大きく変わらないものの、業種や職種そして部下の有無で順位の違いに影響を与えている。更に分類分析し考察したいと考えている。これらdriveSPの行動化(意志による推進)、guiltySPの非行動化(意志による抑制)が窮地を乗り越えて仕事の成果につながるが、限定されたdriveSPの過剰推進、guiltySPの過剰抑制は心の疲れを生じ、メンタルダウンの要因にもなっていることが考えられる。

 

7.社会人の男女別比較

【自己イメージ(自己選択SP)】

結果

男性850名 自己選択ベスト10

             1位                 2位                   3位

                                     

1位 2位 3位 4位

4位

6位 7位 8位 9位 10位
面倒くさがり屋 ♣心配屋さん アバウトさん 気分屋 ♣慎重さん ♣まじめさん 飽き性さん キョロキョロさん ♣がまんさん ♠勝気さん
494 383 371 266 266 250 243 241 231 225

女性196名 自己選択ベスト10

        1位               2位              3位

1位 2位 3位 4位 5位 5位 7位 8位 9位 10位
面倒くさがり屋 ♣心配屋さん アバウトさん ハッピーさん 飽き性さん ♣まじめさん 気分屋 さみしがり屋 迷子さん のんびりさん

134

86 73 67 64 64 63 56 54 53

データの特徴(傾向)
男女ともベスト3のSPは変わらない。男性の5位である慎重さんは女性では20位、男性8位のキョロキョロさんは女性では17位になっている。逆に女性の4位のハッピーさんは男性では16位、8位のさみしがり屋は男性では31位になっている。
                                                                                                                  自己選択SPの平均点
SPトランプは社会通念上強みとされるSPが高い数字に、弱みとされるSPが低い数字になっている。下記は一人10枚選んだカードの男女別平均点である。
結果
男女ともA(1)~13の平均7をやや下回り、男性6.77、女性が6.79であった。
【他者から見たイメージ(他者からの選択)
    
結果  
       
男性
           1位                    2位                    3位
1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位

堂々

さん

誠実

さん

♣まじめ

さん

♠信念

さん

♠ガンバリ屋

♣冷静

さん

おおらかさん 思いやりさん ♣几帳面さん ♣努力家
149 137 131 129 125 123 118 108 100 95

女性

      1位        2位        3位 




1位 2位 2位 4位 5位 5位 6位 8位 9位 9位

思いやり

さん

おおらか

さん

ほがらか

さん

♠ガンバ

リ屋

社交家

誠実

さん

♣几帳面

さん

友好家 情熱家

♠信念

さん

48 40 40 36 33 33 32 27 25 25
データの特徴(傾向)    
自己選択より他者からのフィードバックの方が男女の差が表れている。男性の他者からの印象は1位 
堂々さん(女性41位)、2位 誠実さん(女性5位)3位 まじめさん(女性17位)に対して女性は1位
思いやりさん(男性8位)、2位おおらかさん(男性7位)3位 ほがらかさん(男性15位)になっている。
男女共通してベスト10に上がっていたのは誠実さん、慎重さん、ガンバリ屋、おおらかさん、思いやり
さん、几帳面さんの6つのSPであった。男性は堂々さん、まじめさん、努力家の黒いカード、女性は
ほがらかさん、社交家、友好家、情熱家の赤いカードがが各性の特長としでベスト10に上がっている。
(青色表示)


タイプ別

タイプ別

何のマークの割合が一番かったかの男女比較 自己選択と他者からのフィードバックの合わせた自己                                
所有で比較。


男性
内、重複者数
304 274 309 168 1,055 175
29% 26% 29% 16%    
女性

内、重複者数
99 61 52 24 236 35
42% 26% 22% 10%    



カード枚数別



カード枚数

各マークが何枚あったかの男女比較 自己選択と他者からのフィードバックの合わせた自己所有で比較


男性


2987 2992 3080 2250 11,309
26% 26% 27% 20%  
女性

841 755 625 458 2,679
31% 28% 23% 17%  





 データの特徴(傾向) 
タイプ別に見ると男性はハート、クラブが29%、ダイヤが26%でスペードが16%になっている。
女性はハートが圧倒的に多く42%、ダイヤが26%クラブが22%スペードが10%になっている。
枚数別に見ると男性はスペード以外はほぼ同じ割合になっている。女性はタイプ別同様、ハート、
ダイヤ、クラブ、スペードの順位なっているがハートの割合は42%から31%と低くなっている。


driveSP
逆境、苦境の状態に陥ったとき何のSPで対応しているかの男女の違いについての分析である。





男性

       1位           2位          3位


                                      






女性


      1位         2位           3位

















データの特徴(傾向)   
男女ともガンバリ屋、チャレンジャー、努力家がベスト3になっている。そして誠実さん、がまんさん   冷戦さん、信念さんが共通している。
男性は勝気さん、実践家、慎重鵜さんがベスト10にあるのに対して女性は思いやり、ハッピーさん、 だんどり屋さんとなっている
 
                                                                                                                                                                                              男女ともガンバリ屋、チャレンジャー、努力家がベスト3になっている  。そして誠実さん、がまんさん 冷戦さん、信念さんが共通している。男性は勝気さん、実践家、慎重鵜さんが ベスト10にあるのに 対 して 女性は思いやり、ハッピーさん、だんどりさんとなっている。                             


guillty SP

逆境、苦境の状態に陥っても行動化することを禁じているSPの男女比較である。

男性

        1位                 2位             3位

女性

        1位               1位               3位

データの特徴(傾向)

男性の1位は切れ屋さん、女性は責めたがりと切れ屋さんになっているが、男女ともベスト8は同じSPになっている。男性は9位にアバウトさん(女性18位)10位に冷や家さん(女性11位、女性は9位に損得さん(男性13位)10位に白黒さん(男性22位)になっている。

男女差についての考察

パーソナリティ-における性差という概念は普遍的事実であり、常識的なことといわれている。しかし実際面では実証的研究は少ない。今回の男女の比較は女性のデータが全体の19%の200名位なのでこの数を持って男女の違いを実証的研究として結論づけることはできない。しかしいくつか性差の違いがでてきていると考えられる。その主だった傾向を下記に箇条書きにした。                            1、自己選択(自己概念)については男女ともベスト3(面倒くさがり屋、心配屋、アバウトさん)は同じであったが他者からのイメージ(印象)には性差があった。男性に対するベスト3は堂々さん、誠実さん、まじめさん、女性に対するベスト3は思いやりさん、おおらかさん、ほがらかさんであった。他者に対するイメージに違いがでてきているのは、本人が選んだSP以外のSPを選んでいることも理由の一つだと考えられる。     2.自己選択の平均点にはほぼ同じであった。自己肯定感(自分の長所・強みの受容)については性差がないと考えられる。                                                            3,自己所有のタイプ別では男性は女性よりクラブや(29%)スペードの割合が(16%)上回り、女性は男 性よりハートの割合(42%)が上回っている。男性は♣慎重さんの自己選択と他者からのフィードバックで♣まじめさん♣努力家♠堂々さん、女性はハッピーさんの自己選択と他者からのフィードバックでほがらかさん、社交家、情熱家が数多く選ばれていると考えられる。カード枚数比較もタイプ別ほど差はないが同じ傾向が出ている。このタイプの違いは行動レベルでは女性の方が感情開放的、人間志向が強く、男性の方が感情抑制的で課題志向が強いと考えられる。                                  4.窮地に陥ったときどのように乗り越えるか(driveSP)の違いについては男女ともベスト3(♠ガンバリ屋、チャレンジャー、♣努力家)は同じであった。ただ女性はガンバリ屋が突出していた。ベスト10には男性は♠勝気さん、♣慎重さんに対して女性は思いやりさん、ハッピーさん、♠だんどり屋が入っているのが各特徴であった。窮地に陥っても行動化することを抑制している(guiltySP)についても男女ともベスト3(♠切れ屋、♠責めたがり、♣言い訳)は同じであった。ただ男性は言い訳が切れ屋に次いで2位、女性は切れ屋、責めたがりが同数1位で言い訳が3位であった。男性は女性より言い訳を女性は男性より責めたがりを行動化することに罪意識を持っていることが考えられる。ただ前述したように男性に比較して女性のデータが少ないので女性のデータを集め再度分析したいと考えている。driveSPの自己所有SPとの一致度は男女56%と55%でほぼ一致しているがguiltySPは33%と25%で女性の方が少ない。逆に女性の不一致度が75%も高い理由として、女性の切れ屋、責め屋等のguiltySPは普段意識の外に抑圧している度合いが高いと考えられる。形成時期について男女とも社会人が一番多く次いで小学生時代になっている。driveSPについては男性は女性に比較して中学生以降社会人、女性は男性に比較して幼稚園、小学生の形成割合が高くなっている。guiltySPは逆に男性は女性に比較して小学生から大学生、女性は男性に比較して社会人になってからの形成割合が高くなっている。これらは女性の方が男性より人間的に成長するのが早いと一般的に言われていることとも関連していると考えられる。    

子育てママと社会人女性(企業人、幼稚園教諭他)との比較

上記の企業や幼稚園等で勤務している社会人女性と子育て女性(有職か否かの詳細は不明)との自己所有(自己選択+フィードバック)状況とタイプ、カード枚数そして自己選択の平均点の比較である。      内はデータの特徴(傾向)である。

                           

考察   

 

子育てママは社会人女性(企業人、幼稚園教諭他)と比較するとダイヤの2迷子、

5キョロキョロさん、8のんびりさんが上位を占めているためにダイヤのタイプ、

選択数が多いと考えられる。またこのんびさん以外の数字が低いために平均点も

下回っている。

しかしこれらは心配屋さんも合わせて子育てをしていく上で欠くことのできないSP 

とも考えられる。  

8.社会人の年代別、部下有無別比較

年代別自己選択SP比較

20代30代40代50代別自己選択のSP比較と部下がいる人と、部下がいない人との自己選択の

SP比較。全体のベスト10と比較した。                                                                        

         




データの特徴(傾向)

【年代が変わることによって順位変動があるもの】

 心配屋は20代は3位、30・40代は2位、50代は1位となっている。                                                          

 気分屋は20代が4位、30代8位、40代18位、50代19位となっている。

 勝気さんは20代が7位 30代10位、40代24位,50代32位となっている。

【部下の有無によって大きな順位変動があるもの】

 気分屋は部下無が4位に対して部化有り10位

 まじめさんは部下無が10位に対して部下有りは5位

 がまんさんは部下無が17位に対して,部下有は4位

 勝気さんは部下無が8位に対して部下有は19位

年代別社会人時形成d-SPとg-SP割合比較

20代~50代が社会人になって初めて形成したd-SPとg-SPの形成割合。形成時期が生来的、幼児

小学生、中学生、高校生、大学・院生、社会人の内、社会人になって初めて形成した割合を示して

いる。

社会人時形成割合(%)
  20代 30代 40代 50代
DC 15% 36% 39% 36%
GC 14% 34% 45% 51%
人員 359名 390名 197名 68名


データの特徴(傾向)

20代より50代と社会人経験が長いと社会人になってから形成するd-SPとg-SPの形成割合が

増える基調にある。しかし50代になるとg-SPは他の年代と比較しても割合が増えているもののd-SPは

40代に比較して減少している。またd-SPはg-SPに比較して20代30代は上回っているものの

40代50代は逆になっている。

部下有無別社会人形成d-SP,g-SP割合比較

部下が有る人とない人との社会人になって初めて形成したd-SPとg-SPの形成割合。

  部下有 部下無
DC 24% 36%
GC 23% 38%
人員 602名 443名




データの特徴(傾向)

このデータは上記の年代別と切り離して考えることはできない。形成割合は部下無の方が

ややd-SPがg-SPを上回り、部下有の方は逆転している。

年代別タイプならびに選択割合









データの特徴(傾向)

タイプ別でみると20代はハートタイプが多いが30代、40代にクラブの割合が増え50代になると

一番多くなっている。選択枚数はハートは20代、クラブは30,40代、ダイヤは40、50代が

多くなっている。スペードは他のマークより各年代とも一番少ないが30代が一番多く選んでいる。

タイプ別も同様の傾向にある。

部下有無別タイプと選択割合










データの特徴(傾向)
部下を持つと、クラブタイプが増えハート、ダイヤタイプが減る。スぺードタイプはやや増えている。

選択枚数も同じ傾向にある。

考察

部下無の57%が20代そして29%が30代、部下有の51%が30代そして31%が40代になって

いる。よって年代と部下の有無を切り離して考察することはできないが赤いハート、ダイヤタイプや

カードの選択数は減少し黒いクラブタイプやカードの選択数が増加している。理由は♣慎重さん、♣まじめ

さん、♣がまんさん、♣小心者が年代と部下ができることによって増えているからだと考えられる。
                                                                                                                                                                                                   ♦5キョロキョロさん、♦8のんびりさん、♦2迷子さんが上位にきているためにダイヤタイプ       やダイヤのカードの選択数が多くなっている。そして平均点も押し下げていると考えられる。      しかしこれは心配屋さんと合わせて子育てには欠くことのできないSPと考えられる。 

8.日本人のSP特性 タイプ別 2006年との比較

2006年調査結果 

日本の企業で働いている人たちをランダムに3,919名を抽出しSP特性を調べてみると下記のようになっている。
調査方法
1)自分にピッタリくるSPトランプを10枚選ぶ
2)研修の同じグループメンバーからのフィードバック(一人1枚、計3~5枚もつけ加える)
3)合計13~15枚でどのマークが多かったかを研修中に挙手してもらった人数を集計した。同数の場合は複数回答。したがって合計は対象人数の3,919を超える。

結果

 日本全体のデータ

・対象者は20代から50代(35%が20代)
・対象受講生の8割以上が男性
・業界、業種、企業は多岐にわたる
・受講対象者は3,919名
・2006年9月に過去10年間の参加者データをランダムに集計

データの特徴(傾向)
1.感覚的人間指向のハート・ダイヤタイプの割合が57%。論理的課題指向のクラブ・スペードタイプの割合が43%となっている。
2.能動的なハート・スペードタイプが49%に対し受動的なダイヤ・クラブタイプの割合が51%と能動的、受動的な割合は半分半分になっている。
3.タイプ別に見るとハートタイプが31.5%と一番多く、次いでダイヤタイプの25.6%。クラブタイプの25.4%そしてスペードタイプが17.5%となっている。
4.日本全体ではハートタイプが一番多くなっていますが、技術者や研究者はクラブタイプが一番多くなっている。
以上「人間力を高める-セルフ・エンパワーメント」(東京図書出版 八尾芳樹・角本ナナ子 共著)より引用

2015年調査

調査方法 2006年と同じ

2006年、2009年調査の比較

データの特徴(傾向)

2006年調査結果との比較(タイプ別)                                          1、能動的なハートタイプは0.9ポイント減少、スペードタイプは2.2ポイント減少している。         2、受動的なダイヤは同じ割合に対してクラブタイプは3.1ポイント増加している。

 

考察

2016年の調査ではタイプ別に見るとハートが一番多く(30,6%)、次いでクラブ(28、5%)、ダイヤ(25,6%)そしてスペード(15、3%)になっている。これは自己選択のベスト10のうちハートとクラブを多くの人が選んでいたため(10枚中各4枚)タイプ別に分けるとこのような結果になったと考えている。しかし合計枚数でみるとスペード(19,5%)はタイプ別同様少ないが他のマークの違いは余りない。(ハート27,2% クラブ26、7% ダイヤ26、6%)日本人(社会人)はスペードの部分が少ないのが特徴と考えられる。4象限の直交する軸でみると、横軸の能動的、縦軸の論理的が弱いといえる。2006年度調査(タイプ別比較のみ)と比較するとスペードの割合が減少し「2,2ポイント」、クラブの割合が増えている。(3,1ポイント)軸でみると能動的より受動的な内向きのパーソナリティーが増えていることがわかる。

                                   

9.外国人(海外在住)のSP特性

調査方法

主に日本のプラント建設の関係国の海外関係者を対象に実施。中国人については現地での管理者研修の受講生のデータも含んでいる。合計268名対象

結果

              左からグレイ:クラブ、ピンク:ダイヤ、赤:ハート、黒:スペード      

             各国のデータは人数のバラつきがあるためあくまで参考。

データの特徴(傾向)

日本人と外国人(上記グラフの合計数)との比較                                   11、日本人は受動的なクラブ、ダイヤが外国人より上回っている。                          2、外国人の方が論理、主張的なスペードタイプの割合が圧倒的に日本人より上回っている。

考察

外国人のデータは日本在住ではなく海外在住の外国人である。日本にいる外国人は日本社会に適応したり日本人に対応するためにあらたなSPを形成しているので貴重なデータと考えている。ただしプラント建設の関係国のために欧米以外の国が多い。2015年の調査では日本人のハート、スペードの能動的なSP特性を持った人は46%に対して外国人は66%になっている。これは行動面においては積極性、コミュニケーション面においては自己主張性となって現れてくる。グローバル化が進む中で仕事をしする上においては日本人の積極性、自己主張性が課題と言える。特にスペードのSP特性については日本人が15,3%と一番少ない割合に対して外国人は34%と一番多い割合になっている。スペードのSP特性の主だったものを列挙すると次のようになる。1、一人で仕事ができる 2、自己決定ができる 3、自己責任を負うことができる 4、論理的に物事を考えることができる 5、自己主張ができる 以上がSP特性から見た日本人の課題と考えることができる。  

中国人のSP特性

調査方法

中国での研修実施、日本語のSPトランプのSP日本語表示部分を中国語に翻訳した一覧表を活用

95名対象。上記の外国人のデータにも含めている。

結果

1)SP特性                          2009年4月実施 

データの特徴(傾向)

1.感覚的人間指向のハート・ダイヤタイプの割合が53.7%。論理的課題指向のクラブ・スペードタイプの割合が46.3%となっている。

2.能動的なハート・スペードタイプが57.9%に対し受動的なダイヤ・クラブタイプの割合が42.1%と能動的の方が受動的な方を上回っている。

3.タイプ別に見るとハートタイプが31.6%と一番多く、次いでスペードタイプの26.3%。ダイヤタイプの 22.1%そしてクラブタイプが20.0%となっている。

4.日本全体と比較すると中国の方がスペードタイプが多く、能動的なタイプが多くなっている。

5.数字の高い方(8~13)が数字の低い(1~6)方より上回っていた人が全体の3分の2、低い方が上回っていたのが120名中8名。日本人と比較すると社会通念上強みと するカードを自ら選ぶ人が圧倒的に多い。

考察

対象は管理職のデータであるが、日本の管理職と比較しても能動的(自己主張が強く、積極的)である。自己イメージ、自己肯定感が高い人が多いことがわかる。

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